「技能実習生の入国・在留管理に関する指針」に沿ったコースデザイン

法務省入国管理局の「技能実習生の入国・在留管理に関する指針」では、監理団体が行う講習の内容について、以下のように定められています。
上陸基準省令で定められた「日本語」、「本邦での生活一般に関する知識」、「技能実習生の法的保護に必要な情報」及び「本邦での円滑な技能等の修得に資する知識」、 これらすべての科目を含むこと。
このうち「技能実習生の法的保護に必要な情報」には、入管法や労働関係法令に関する事項、外国人の技能実習に係る不正行為が行われていることを知ったときの対応方法に関する講義を含み、また、専門的な知識を有する外部講師が講義を行うものであること(専門的な知識を有する外部講師としては、経歴、取得している資格等を踏まえ、当該科目について十分な知識を有すると認められる者)。
さらに、上陸基準省令では、監理団体が行う講習の必要時間数は、基本的には「技能実習1号ロ」の活動に従事する予定の時間全体の6分の1以上と決められていますが、入国前6ヵ月以内に監理団体が実施した講習または外国の公的機関や教育機関が実施した1ヵ月以上、160時間以上外部講習を受講している場合は12分の1以上となっています。
当研修センターでは、上記指針に基づく集合研修を行っています。たとえば、1ヵ月間、全176時間の講習の場合は、以下のような配分で講習を実施しています。
 ●日本語講習 112時間
 ●本邦での生活一般に関する知識 32時間
 ●技能実習生の法的保護に必要な情報 8時間
 ●本邦での円滑な技能等の修得に資する知識 24時間

各監理団体の実習実施計画に沿った講習を実施いたします。詳しくはご相談ください。

講習修了証
法的保護講習修了証
 

職場のコミュニケーションを重視した研修コースデザイン

  • コミュニケーション能力の充実を図り、目標が十分に達成できるように指導します。日本での生活習慣の理解や上司との受け答え、意思の伝達、さらに危険回避などを重視していきます。
  • 日本での生活に早く慣れ、日本の文化に親しみながら有意義に過ごすことができるよう、限られた時間を充実した内容で、分かりやすい内容の授業を行います。
  • 会話に重点を置き、楽しく日本語学習が進められるように設計しています。
  • クラス全体の雰囲気を見ながら研修生のニーズに応えられるよう指導しています。
  • 生活面や学習面における不安など、研修生の身になって適切なアドバイスをしていきます。
  • 規則やマナーが大切であることを厳しく教えます。
  • 適宜、技能試験のための学習を行います。
集合研修風景 オリエンテーション風景

習慣の違いや日本の習慣の理解を促します

  • 職場では国民性の違いや文化・習慣の違いなどから、様々な問題が生まれます。異文化理解を促す研修を実施しています。
  • 規則やマナーが大切であることを厳しく教えます。
  • 技能試験のための学習を適宜行ないます。

授業の進め方のポイント

  • 送り出し機関等での日本語学習歴3ヵ月程度の初級レベルを修了した実習生を対象としています。
  • ビジネス日本語に特化した『しょくばのにほんご』テキストを基本にしています。
  • 『みんなの日本語』テキストの文型、語彙を膨らませて会話練習をします。
  • 日本語特有の発音やイントネーション、アクセントを意識化させます。
  • 技術実習生のための作業用語のプリントを配布し、職場ですぐ使える用語を研修生に指導します。
  • 文法知識、語彙力を強化します。
  • 「安全標識」や「生活用語」「危険回避」を題材にしたゲームを用いるなど、実習生にやる気をもたせる雰囲気作りをします。
  • 規則やマナー、日本事情、危険回避、安全衛生・管理、安全標識、上司に指示されたことの受け答え・確認・許可を求める会話練習に重点を置きます

使用教材のご紹介

【テキスト】
技能実習生向けの職場での日本語に特化した、以下の独自開発教材を主テキストとして使用します。
しょくばのにほんご
『しょくばのにほんご』
第一部では、日本での生活や研修現場で必要な表現を復習します。 実習場面ごとの必須語彙も提示し、シーン別の補足教育を可能にします。 第二部は、研修現場での「安全衛生」の進め方と注意事項の理解促進を目的とした読解コースとなっています。
しょくばのにほんご
しょくばのにほんご
しょくばのにほんご

公的機関支援について

国際教育成田研修センターでは、「成田市役所」「成田警察署」「三里塚消防署」「三里塚コミュニティーセンター」など、公的機関の協力を得て、実習生が日本で安全かつ快適な日常生活を送れるよう、講習を実施し指導を受けています。
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